高度経済成長やバブル景気という経済発展の時代を経てきた現在、人々はものの豊かさを獲得してきた一方、子どもを育てる営みにおいてはさまざまな課題の表出が相次いでいます。とりわけ、子どもが育つ身近な環境である家族の生活は、現在に至り急激な変化をもたらしてきました。例えば、就労形態の変容は、核家族世帯や転勤族の増大を招き、孤立や固定化した人間関係が陥りがちな子育ての閉塞状況を生み出しました。また、科学技術の進歩によって、人々は合理的、利便的な生活を得てきた一方、子どもたちの体験不足による生活力の低下が顕著に現れてきました。さらに、情報化社会の到来は、特に子どもの育ちや子育ての価値観に多大な影響をもたらしてきました。メディア接触増大による健康被害を始め、ITの密室空間がもたらす関係性を巡る問題はさらに深刻さを増してきています。

それらに共通しているのは、子どもや子育てを取り巻く環境の悪化です。
これら現代的な子育て課題の解決に向けた一つのアプローチとして、1960年代以降、市民主体の活動が数多く誕生してきました。1960年代は、主に子どもの読書活動や子どもを育てる親のための学級活動、1970年代以降は子育て当事者が中心となった子どもの文化活動、1980〜1990年代は孤立や育児不安を打開するための子育てサークルや子育てネットワーク活動、さらに2000年代になると、組織化集団のみならず「ひろば事業」という自由な公共空間実践への展開が見られます。それら子どもや子育ての市民活動は、当事者自らの問題関心を基軸に、自律的子育て協同のしくみを構築している実践といえます。

 しかし、子育て支援サービスの拡充とともに現れてきたのが、子育て当事者主体による自主グループ活動(=市民活動)の低迷です。これらは、子育て主体である親をサービス受給者に陥らせてしまうことによって、実践主体である市民としての場や機会や力量を低下させてしまっている可能性があります。さらに、子育て主体の力量低下は、地域や社会を構成する市民の力量低下を意味します。
それらの状況を踏まえて、子どもや子育てに関する市民活動の意義を捉え直し、子育て主体の力量形成の場や機会をつくる環境醸成が必要であると考えました。そこで、特定非営利活動法人 子育て市民活動サポートWillを設立し、地域における市民活動の活性化支援を行いたいと思います。

 
2000年 本法人の中心メンバーが参加した「子育てネットワーク研究会」が発足。
この研究会は、子ども・子育てに関する市民活動のリーダーたちのつながるしくみとして誕生し、現在140名を超えるメンバーの構成は子育て中の親、支援者、専門職、行政職員、研究者など。
2003年 子育てネットワーク研究会有志が中心となり、国立女性教育会館(ヌエック)の子育てネットワーク研究交流集会の事業を受託し、「子育てネットワークin九州2003」を開催。
2004年 前年同様、「子育てネットワークin九州2004」に参加参画。
 
2005年 福岡県立社会教育総合センター発行の子育てグループ活動応援BOOK『はじめのいっぽ−福岡発!地域子育てグループ編』に、子育てネットワーク研究会参加者有志が編集・執筆に関わる。
子育てネットワーク研究会参加者有志が中心となり、福岡県立社会教育総合センター主催の「子育てネットワークinふくおか」に参加参画する。
2006年 前年同様、福岡県立社会教育総合センター発行の子育て応援BOOK『はじめのいっぽVol.2−福岡発!地域でつくる子どもの遊び場&プレーパーク編』の編集・執筆に関わる。
前年同様、「子育てネットワークinふくおか2006」に参加参画する。
2007年 前年同様、「子育てネットワークinふくおか2007」に参加参画する。
2008年 前年同様、「子育てネットワークinふくおか2008」に参加参画する。
2009年 上記の活動に関わってきた子育てネットワーク研究会の有志によって、特定非営利活動法人子育て市民活動サポートWillを発足。
前年同様、「子育てネットワークinふくおか2009」に参加参画する。
2010年  
2011年  
2012年  
2013年  
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私たちは、子ども・子育てに関する市民活動の広がりや深まりとともに、
こどもが育ち、おとなが育ち、
まちが育つと考えています。

私〈 〉のため、
 あなた〈   〉のためだけになく
私たち〈 〉のために
子ども・子育ての市民活動に参画し、<ともに>環境をつくる・・・

特定非営利活動法人 子育て市民活動サポートWillは、
子ども・子育て市民活動の担い手とともに、成果や課題をわかち合って
意思ある未来形〈 〉を大切にしながら、
   歩んでいきたいと思っています。